フィリピンでTOEIC受験してきたけど、音質がカオスすぎた話

 

 

はじめに、

 

 早速ですが、

 

以前の記事で、TOEIC740点取ったから、自分高めに日本語禁止校行ってくるわ!!

 

って記事を書かせて頂きました。

(日本語禁止校とは、英語しか話せない環境の事)

 

この続きも踏まえ、

 

僕が密かに闘っていた、あるネイティブスピーカーとの話をしていきたいと思います。

 

 

1、結果開封の儀

 

環境も変わり、ますます英語学習に真剣に取り組むようになった僕。

 

そして迎えた、二回目の結果開封の儀。

 

生徒皆で結果を開封するという謎の風習に戸惑いながらも、

 

ついにその時が来ました。

 

生徒それぞれ自分の結果を開封します。

 

生徒A「800点オーバー!!!」

 

周りの生徒「ウェーイ!!」

 

生徒B「880!!イェイイェーイ!!」

 

周りの生徒「ほとんど先生やん!!ウェーイ!!」

 

その時の雰囲気を味わうことができる動画がこちら。

 

www.youtube.com

 

とてつもなく盛り上がっています。

 

そして、その流れで自分の点数も上がっている。

 

そう信じました。

 

 

そして僕の番。

 

 

開封。

 

 

 

結果は、まさかの点数下降。

 

 

 

そして僕が放った第一声。

 

 

 

 

 

「ディクリーーーズ!!」

 

 

 

 

 

周りの生徒「・・・」

 

 

 

いや、ディクリーーーズ!!

 

ちゃうわ!!点数下がってるわ!!

 

なに叫んでんねん!!

 

 

 

なぜ、僕が「ディクリーーーズ!!」と叫んだのか。

 

おそらく現実と、周りの雰囲気がごっちゃになっていたのでしょう。

 

しばらくして、とてつもない不安感が沸き起こってきました。

 

あれだけ勉強したのに、なぜ点数が下がる。

 

死にそうな顔になっていたと思います

 

しかし、これにはある原因がありました。

 

この話をするためには、少し話を遡り、テスト初受験の話に戻りたいと思います。

 

2、初めてのTOEIC公式テスト

 

 僕は日本でTOEICのテストを受けたことがありませんでした。

 

なので、フィリピンでの受験が初めての経験になります。

 

迎えた初受験当日。

 

一か月間、血を吐くほど勉強してきた。

 

一気に800点超えてやる。

 

そう迎えた試験開始時刻。

 

まずはリスニングパートから。

 

流れ始めるリスニング音源。

 

 

 

 

ブワンッブワンッブワブワッブ!!

 

 

 

 

なんだこの音!!

 

全然聴き取れねーし!!!

 

てか、ただマイクに大声で叫んでるだけじゃねーか!!

 

英語を話せ、英語を!!

 

そう思いました。

 

 

 

しかし、時すでに遅し。

 

流れ続ける不可解なリスニング音源。

 

全ての音をVで発音しようとするネイティブスピーカー

 

目の前には、HAWAIとプリントされたシャツを着たマッチョ。

 

すべての音がHAWAIに聞こえてくる。

 

そして、全く動かない僕の鉛筆。

 

 

本番の厳しさを悟った瞬間でした。

 

 

3、反省を生かした2回目の受験

 

そして迎えた2回目のTOEIC受験。

 

前回の反省を生かし、

 

音の悪いスピーカーでリスニング練習はした。

 

今回は完璧だ。

 

何もやり残すことは無い。

 

900点は目の前だ。

 

そして、迎えた試験開始時刻。

 

始まるリスニングパート。

 

流れるリスニング音源。

 

 

 

 

ブワンッブワンッブワブワッブ!!

 

 

 

 

またお前かーー!!

 

なんでお前はしっかり発音できない!!

 

なぜ、お前はVにこだわるー!!

 

頼むから、もう少しマイクから離れて、喋ってくれ!!

 

 

しかし、再び時すでに遅し。

 

流れ続ける不可解なリスニング音源。

 

相変わらず全ての音をVで発音しようとするネイティブスピーカー。

 

そして、微動だにしない僕の鉛筆。

 

負けた。

 

そう思いました。

 

しかし、幸運にも、

 

目の前には、HAWAIとプリントされたシャツを着たマッチョはいませんでした。

 

4、ざわざわする生徒

 

しかし、一回目の受験の時と、二回目の受験の時とで明らかに違う事がありました。

 

それは生徒のざわめき度合いです。

 

一回目の受験の時、同じ部屋で受けていた生徒は、

 

僕と同じように日本でTOEICを受けたことがない人達ばかりだった。

 

だから不可解な音源に確証はなかった。

 

しかし、2回目の時は、日本でTOEICを受けたことがある人が多く、

 

この部屋の音源が不可解極まりない事に気づいたのだ。

 

5、明らかになった姿の見えない敵

 

ここから、先ほどの話に繋がる。

 

自分の全力を出して勉強した。

 

しかし、下降した点数。

 

死にそうな顔になる僕。

 

その原因。

 

それは、何故かVの音ばかり発音したがる、姿の見えないネイティブスピーカーだった。

 

しかし、全てがこのネイティブスピーカーのせいではないだろう。

 

僕の勉強不足も関係していることは間違いがない。

 

なので、このネイティブスピーカーとの闘いに勝つため。

 

奴との最後の闘いに勝つため。

 

より一層勉強に励んだ。

 

6、秘策

 

姿の見えない敵は明らかになった。

 

しかし、勉強している時、不意に奴の声が頭に響くときがあった。

 

 

 

ブワンッブワンッブワブワッブ!!

 

 

 

思い出すだけでトラウマだ。

 

勉強にも支障をきたす。

 

 

そんな時、学校側から良い提案があった。

 

それは語学学校を通して、TOEICのフィリピン本部に音質について、

意見表なるものを提出するという事だ。

 

次が最後の試験だから、何故かVの音ばかり発音したがる、ネイティブスピーカーのいない部屋で受けたい。

 

そのような内容を書いて送った。

 

これで奴との闘いは避けられそうだ。

 

そう思っていた。

 

7、ファイナルバトル

 

そして迎えるファイナルバトル当日。

 

迎える朝。

 

やけに晴れた天気。

 

これは奴と戦う可能性がありそうだ。

 

そう悟った。

 

8時00分。

 

試験開始一時間前。

 

かなり早めの到着だ。

 

そして、迎えた部屋割り。

 

フィリピン人スタッフが一人づづ順番に部屋を割り振っていく。

 

前回、前々回と同じ部屋なら再び奴と戦うはめになる。

 

出来る事なら、やつとは闘いたくない。

 

そう願った。

 

そして、僕の番が来た。

 

受験番号を伝える。

 

 

 

またも、同じ部屋になってしまった。

 

 

 

しかし、この事態に備え、先ほどの意見表なるものを携帯に保存していた。

 

それを見せた。

 

頼むから奴がいる部屋じゃない方で受けさせてくれと。

 

フィリピン人スタッフがざわざわしだす。

 

フィリピン人「ちょっと待て」

 

そう言って、誰かを探しに行ったようだ。

 

しばらくすると、片手にスタンガンらしき棒をもったボスみたいな男が出てきた。

 

ボス「どうした?」

 

違う部屋で受けたい事を伝える。

 

ボス「行け」

 

フィリピン人の寛大さが身に染みた瞬間だった。

 

8、不戦勝

 

席に着いた。

 

試験開始時刻。

 

最初にリスニングパートから始まる。

 

流れるリスニング音源。

 

 

 

エスチョンナンバーワン!

 

 

 

 

勝った。

 

瞬間的にそう思った。

 

その後は、今まで史上最大の集中力を発揮し、

 

結果として、850点を獲得することができた。

 

おわりに、

 

後から聞いた話によると、以前奴がいた部屋のスピーカーが変わり、

この問題は解決されていたようだ。

 

これ以上、あのネイティブスピーカーの犠牲者がでない事に安心感を抱いた。

 

それと同時に、少し寂しくも感じた。

 

そして、僕とあのネイティブスピーカーとの闘いは、

 

僕の不戦勝という形で幕を閉じたのであった。

 

おしまい。